どの機種を選ぶべきか

4G世代のiPhoneは、基本的な操作や多くのアプリ利用において、現在でも十分な完成度を持っています。そのため、シンプルな使い方を想定している場合には、大きな不満を感じることは少ないでしょう。一方で、サービスやアプリが進化していく方向性を考えると、通信環境への依存度は今後さらに高まっていきます。5G対応のiPhone 12以降は、そうした変化を前提とした設計になっています。高速・低遅延な通信環境を活かすことで、よりリッチなコンテンツや新しい体験を無理なく受け入れることができます。また、MagSafeを中心としたアクセサリとの連携は、使い方の幅を広げ、生活スタイルに柔軟に適応します。

短期間の利用や、サブ端末としての使用、最低限の通信とアプリ利用が目的であれば、iPhone 11以前のモデルでも十分に役割を果たします。懸念点としてはバッテリー持ちが挙げられますが、それは修理ショップでバッテリー交換ができるので問題ないでしょう。実際、iPhone 11以前のモデルは修理料金も安くなってきているため、価格を抑えたい人や、一時的な利用を想定している場合には、4G専用機は合理的な選択肢となります。ちなみに参考としては、ちょうど1年前まで住んでいた京都でiPhone修理をしたときは、6,000円ほどでバッテリー交換ができました。

一方で、2〜3年以上の長期利用を前提とする場合や、メイン端末として日常的に使い続けるのであれば、iPhone 12以降を選ぶメリットは大きくなります。5G対応による通信環境の余裕と、MagSafeを軸とした拡張性は、時間が経つほど価値を発揮します。

重要なのは、「今どちらが便利か」ではなく、「これからの数年間をどの前提で過ごすか」という視点です。通信が当たり前に高速で、周辺機器との連携が自然に行われる環境を選ぶのか。それとも、現在の使い方を基準に、シンプルな体験を維持するのか。 iPhone 11以前と12以降の違いは、単なる世代差ではありません。それは、4Gを中心とした時代の延長線に立つか、5Gを前提とした新しい日常に足を踏み入れるかという選択です。どの機種を選ぶべきかは、スペック比較ではなく、自分がどの時代の体験を選びたいかで決めるべきでしょう。